確認検査

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住宅建築 基礎工事(その1)

 基礎補強工事が完了して数日後、硬化剤を加えた地盤が所定の硬度になったことを確認後、基礎工事が始まりました。工事は積和建設によって行われました。

 

 住宅建築において住宅の基礎部分は建物の耐久性、耐震性に最も影響を与える部分です。

 昔(縄文時代)の建物は、地面に穴を開け柱を差し込んだだけでした。この場合、地中部分の柱は腐りやすいし建物の重みで沈んでしまいます。そこで幅の広い石を置いて、その上に柱を立てるように変わりました。

 現在では 基礎は、

 鉄筋が入って横に連続したコンクリートになっていたり(布基礎)

 地面に接する部分が幅広になっていたり(フーチング基礎)

 底部が一体になった大きなコンクリート面(ベタ基礎)

になっています。

 

基礎の設計住宅建築の重要な作業です。その内容は以下になります。

  • 地盤の強さと建物の重さや建物が外から加えられる力(地震や風)を考慮して、布基礎やベタ基礎などの基礎の種類を検討する
  • その内部への鉄筋の種類と配置と本数を検討する

積水ハウスの場合、SKIPシステムというこれまでの技術ノウハウから地盤調査~基礎設計までをコンピュータ処理で計算・設計できるシステムにより、基礎の設計作業を行っています。

 

 

こちらの頁では、基礎工事の地縄張りから確認検査までの様子をご紹介します。

 下の基礎工程図面の「基礎工事○○」のところにマウスを載せると各工程ごとの基礎工事の様子が示されます。クリックすると、下部の詳細な説明に移動します。

⑥-2 型枠工事
 積水ハウスの場合、基礎のベース部はフーチング(円弧形状)になっています。
この部分はECOカルフォームというプラスチックの型枠が用いられます。 この型枠は取り外されずに残されます。
⑥-3 型枠工事
 西面は道路と同じレベルまで立ち下がっているため、深基礎になります。
このベース部分はフーチングだと盛り上がって植栽が出来なくなるので、平らな布基礎になります。 型枠は桟木等で形成されています。
② 遣り方
 地縄張りの位置を元に遣り方が行われました。
⑥-1 型枠工事
 鉄筋を組んだ後、鉄筋の周り(内側と外側)に型枠を合わせていきました。
積水ハウスの場合、型枠は「メタルフォーム」という金属の型枠を組合わせます。 型枠上部分に「アンカープレート」という金属板を固定して、アンカーボルトの位置出しをします。 これにより、基礎のアンカーボルトと耐力壁を直接繋げる「ダイレクトジョイント」が可能になります。
 「配筋ベース」は型枠を載せる役割も担っていて、決められた位置に載せました。 メタルフォームの高さにより、立ち上がり部分のかぶり厚4cmを確保することが出来ました。
① 地縄張り
敷地にロープやビニール紐で建物の形を示す作業です。
③ 根切り
 基礎を設けるために地盤を掘削する作業です。
④ 捨てコンクリート打ち
 ウチの場合は地盤改良を行っているので根切りの後に割栗地業は行わず、捨てコンクリート打ちのみを行い、 高さの微調整を行いました(積水ハウスによるとこの工程は地盤の状態により異なるようです)。
捨てコンを行った箇所は配筋ベースを設置する箇所だけ行いました。
⑦ 確認検査
 型枠工事まで終わったところで建築士さんによる住宅性能評価の現場検査が行われました。
コンクリート打設が行われてしまうと確認できない箇所が出てきますし、万が一修正が必要な場合も対応可能なためです。
雨模様ですが実施されました。
⑤ 配筋工事
 捨てコンが十分に固まったら鉄筋を組みました。各鉄筋は、配筋ベース底面から10cm上に固定しました。 これにより、かぶり厚10cmを確保しました。
 鉄筋はD10、D13、D16、D19、D22を使用しました。鉄筋の間隔は、横方向は20cm間隔に、 高さ方向(立上がり方向)は28~32cm間隔で配置されました。 このあたりは積水ハウスで共通した仕様になっているようです。
 作業はあらかじめ組まれている鉄筋ブロックを、角や間仕切り部分、 配筋ベースで結んでいく方法で行われました。
 
 

 各工程ごとの詳細な説明は以下をご覧ください。

 

 

基礎工事1 地縄張り

 敷地にロープやビニール紐を使って、設計図を確認して建物の形を原寸大で示す作業です。

これによって、実際の建物の位置が分かり隣家との距離、給排水管の位置を確認することが出来ます。

 

基礎工事2 遣り方

 遣り方は、建物の外周に沿って建物の位置を示す仮設物のことです。

 遣り方をもとに建物の位置、高さ、水平などを決めることになります。使用する仮設物は、杭(水杭)には金属製の棒を使用し、横木(水貫)には定規タイプのものが使用されました。

 遣り方の設置位置については決まりは特になく横木は基礎の天端から10cm程度に設置するように決められています。遣り方により、基礎の位置・高さ・水平を決めるので位置は正確に、高さはレーザー水準器を使って出します。

コンクリート打設用の型枠も遣り方を基準に組み立てられます。以降の工事の基準となり、基礎工事が終わるまで使われます。

基礎工事3 根切り

 根切りとは基礎を設けるために地盤を掘削する作業です。

遣り方の高さを基準にして、コンクリートを打設するための型枠組み立てのことを考えて少し大きく掘ります。

深く掘りすぎると、せっかくの良い地盤を崩してしまうので注意します。

基礎工事4 捨てコンクリート打ち

 根切りの後、割栗地業(根切り底にこぶし大の割栗石を均一に並べて、隙間を埋めるために砕石を敷き、転圧機で平らにする作業)を行います。ただ今回は表層改良を行って平らで十分な強度の地盤が形成されているため、割栗地業は行いませんでした。

 根切りの後は「捨てコンクリート打ち(捨てコン)」を行いました。

捨てコンは施工精度を向上させるために行います。捨てコンを行うことによって、基礎底面を平らにすることが出来ます。また、鉄筋を組み上げるための基準などに利用することが出来ます。捨てコンの打設範囲は基礎幅よりも広く行います。

基礎工事5 配筋工事

 配筋は、図面に従って鉄筋を配置する作業です。

基礎の上では柱が建物を支えるように、基礎部分では内部の鉄筋が基礎を支えます。 鉄筋はコンクリート基礎の強度に大きな影響を与えます。使用する鉄筋の太さ、数量、鉄筋の間隔、かぶり厚が重要です。

配筋は、構造計算によって決められますが積水ハウスではSKIPシステムによって計算され、図面化されます。

鉄筋はD13,D10の鉄筋が使用されることが多く、鉄筋の間隔は20cm程度が標準です(鉄筋の書類は「D○○」と示され、Dの次の数字は鉄筋の直径を示す目安です)。

下部にはスペーサブロックを用いて、下部のかぶり厚を確保するようにします。

基礎工事6 型枠工事

型枠工事は、鉄筋の周りにコンクリートを打設するために型枠を組立てる作業です。

 型枠に使用する材料は化粧合板や桟木等で図面より事前に加工して準備しておきます。設置する位置は、捨てコンのときにマークした印と遣り方を利用して組み立てます。

型枠の精度と隙間なく垂直に組まれているかで基礎の出来具合が決まるので、重要な作業です。

基礎工事7 確認検査

 この段階で建築士さんによる住宅性能評価の現場検査が行われました。

コンクリート打設が行われてしまうと確認できない箇所が出てきますし、万が一修正が必要な場合も対応可能なためです。

私も立会いをさせて頂きました。主な確認項目は以下の通りです。